竹バイオマス事業の進め方について大きな不安があります。
住民の皆様のご意見をお聞かせください。
御船町議会も動き出しました。
平成22年2月7日
御船町議会議員 栗原秀子
1月31日の議会基本条例の住民懇談会時に一部の議員さんには、臨時議会後調査した文書を「読んでください」と言って差し上げました。
終了後、これまでの経緯をまとめた文章を住民の方々に配りました。
その後の経過をお知らせします。
2月1日には、出勤してきた役場職員に配りました。
この問題の真実を広く町民の皆様に知っていただきたいと思ったからです。
その後、担当課に(財)聖徳太子会についての確認したとのか聞きに行ったところ、
「上の許可がないと電話ができない」とのことだったので、文科省に相談して電話をかけていただきました。
その後、担当課から確認の電話があったと、文科省から連絡がありました。
2月1日夕方、担当課に電話をして13億円の入金があったか確認したところ、「入金なし」との返答でした。
2月2日に議員数名で、農政局地域整備課に出向き、次長、課長、担当者と会ってきました。その時のやり取りの概要です。
【質問】
- 平成21年3月時点で自己資本金が0だったにもかかわらず、約3億円の補助金を出していることは、国にも責任があるのではないか。
- これほど大きな事業を投資で第3セクターでやっているところがあるか。
【答え】
-
本来はそうだが、補助金を出すことで信用が高まり融資を受けられやすくするという意味もある。
(その方法はよく取られるのか?と言う問いに対し)ないこともない。
- 次長を含め5名の職員全員「聞いたことがない」
との答えでした。
2月3日に全員協議会が開催され、町長から説明がありました。
この時点でも融資の入金はあっていません。
全員協議会でのやり取りの概要です。
【町長の説明】
- 投資で第3セクターでやる。
-
(財)聖徳太子会が話し合いをされ、融資を投資にしたいとの申し出があった。
2月に5億、3月に3億、5月5億が投資される。
- 融資は債務負担行為が生じるが、投資ならそれがない。
-
(総務課長に文科省から電話があったかないか、その内容について、
又、企画財政課長補佐が文科省に確認の電話をいれたことと内容について会議の場で話してもらった。
「聖徳太子会とA氏との関係はない」というものだった。というやり取りを受けて、)
文科省に聞いたのも事実。だが、関係はある。会長は登記簿にのらない。
-
A氏と会ったことも、直接話したこともない。電話番号も知らない。
A氏については、竹資源鰍ノ3千万円出資予定の社長から聞いている。
- 3千万円の執行はしていない。(第3セクターになる手続きをしていないということ)条件がそろっていない。
【議員からの質問・意見】
-
1月15日の臨時議会は、(財)聖徳太子会からの融資が13億円あるとのことだった。
その証明(文書)があるなら見せて欲しい。
(と言う議員の要望に対して、「竹資源鰍ノ3千万円出資予定の会社に対して出されたものなので許可がいる」とのことで、7日現在みることができていない。)
- 1月15日の議会は国の補助事業で、更に13億円の融資があるとのことでの議会だった。やり直す必要がある。
-
補助事業での計画と、第3セクターで投資で実施するのでは、計画そのものが違う。
第3セクターになるための3千万円の補正予算は白紙にすべき。
- 3千万円の執行はしないでほしい。
【議会としての動き】
-
臨時議会を開き、特別委員会をつくる。
きちんと調べる必要があるし、補助事業をやめるとなると3億円の返還の問題が生じる。
竹資源開発株式会社が返納できない場合は、町がださなければならない。
国に対しても意義をとなえる必要もあるので、特別委員会を設置して、事務監査を行い、
百条委員会が必要と判断した時は移行していく。
- 町長に対して、3千万円の執行をする場合は、事前に議会に報告をするよう求める文書を提出する。
2月4日朝、事務局より電話があり、明日5日14時から全員協議会を開催するとの連絡が入りました。
竹資源開発株式会社の役員と新たに資本参入される会社が来られるとのこと。
竹資源開発(株)からは、社長の別役氏ほか現役員、第3セクターになったら出資する確約書を提出した企業からは各企業の代表者らが出席されました。
竹資源鰍ノ3千万円出資予定の会社社長は、
「常々町長には、こういう事業は第3セクターでしてはいけないと言ってきた。私は、身体障害者雇用について取り組みたい。
12月に5億円を用意し、補助金3億円を返したいと思っている。資財を投げ打ってでも取り組みたい」とのあいさつがありました。
私達議員は、町長から、この会社は第3セクターを条件に資本参入するとの説明を受けていましたので、驚きました。
竹資源開発(株)に対して厳しい質問や意見が出ましたが、この会社が補助金を返し、
民間で竹事業をやっていきたいと強い意欲を示されましたので、大方の議員はその方向性に賛同しました。
町長とA氏のパイプ役でもあるこの会社の社長に、A氏と聖徳太子会のつながりをどこで確認されたのか尋ねました。
「A氏は以前聖徳太子会にいた(役員をしていた)。現在は役員をしていないが、ずっと会長と呼んできた。会長だと本人から聞いているし、確認はA氏にとった」との答えでした。
新たな問題点
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(財)聖徳太子会から13億円の融資があるとのことで、
1月15日の補正予算3千万円(第3セクターになるため)の議案が出され、審議された。
ところが、現在も融資はない。町長は「融資ではなく投資でしたい」さらに「第3セクターでしたい」と言っている。
大きな事業計画の変更であり、15日の議決の継続性がないと思う。
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今第3セクターになると、補助金3億円の返還に対する責任だけでなく、未払い金3億円の支払い義務を負う可能性が大きい。
なぜなら、今だに竹資源開発(株)の自己資本金は0である。
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第3セクターになったら資本参入するとして、町長に対して確約書を提出していた、
宏栄産業(株)の松原社長は、2月5日全員協議会の場において「常々町長に、第3セクターですべきではないと言ってきた。
民間でやる。」と強く言われた。
松原社長が言っていることも町長の説明も食い違う。
議会軽視ともとれるし、町政の混乱を招きつつあると思う。
- 事の発端である(財)聖徳太子会は、今回の融資について全く無関係であるのに、今だ融資元であるとか投資元であるという話が出る。
このような経過と多くの問題点を抱えたまま、この補助事業が進むことに大きな疑問と不安を覚えます。